【私の本棚】人生は勉強より「世渡り力」だ!/ぶれない

人生に迷っているというか、いやでも迷っていないような、

なんというか、「このままでいいのかな?」というような(うーん、それも違うかも?)もやっとした気持ちをよく感じます。

そんなこともあり、最近は読書をするようにしています。(悩んだ時は、読書!)

以下2冊面白くて、昨日の夜から一気に読みました。

 

書いてある事は結構「昭和!!」(笑)なことも多く、もしかしたら今の時代にはちょっとあっていない部分もあるのかもしれません。(というか、そういうことを言う人がいそう)

でもだからこそというか読んで感じた事は、時代が変わっても大事な事、本質的なところは、きっと変わらないんだろうなということ。

人との接し方、人間の感情って、時代が変わっても、そんなに大きく変わるものではない。

豪快な岡野さんの考え方には面白くて笑ってしまったり、驚いたり本当に楽しく読みました。

 

私のように技術職とは無関係でも、人生の教えとしてすごく参考になることがたくさんありました。

こうやって色々と語ってくれる年上の人が身近にいたらいいんだろうなぁなんて思いました。

自分が親になって子供に伝えていく立場になった今、自分自身もそうだし、子供にもいろんな人と触れ合ってもらって、いろいろな考え方を吸収して行けたらいいんじゃないかなぁなんて思います。

いろんな生き方から学ぶって大事です。

 

読み終わった後に気づいたんですが、

私は「職人」に対しての憧れが結構あるようです。

私の祖父がペンキ屋だったのですが、私が知ってる祖父は「優しいおじいちゃん」でしたが、父から話を聞くと相当な暴れん坊だったというか、まさにイメージ通りの職人って感じの人だったみたいです。

そんな祖父は本当にいろいろなことを知っていて、物作りも上手だし(山小屋も自分で作ってた)

生命力がつよい(?)というか、そんな感じでした。

山に行けば動物や植物の名前をたくさん教えてくれたり、図面を書いてくれたり、あるときは英語を勉強してたり、難しい図鑑をくれたり、ものすごい美味しいお蕎麦屋さんに連れて行ってくれたり…

もう会えないので書いてて泣けてきたんですがたくさん教えてもらってきたんだなぁ…なんて思います。

 

人からの教えって「これはこうなんだよ」って直接授業みたいに教えてもらうもんじゃないんですね。

もちろん知識だったり、実用的な面はそういった講義みたいになりますが、でも生きていく力は、きっと周りの人から、そして実体験から教えてもらい、学んでいくもんなんですねぇ。

書きながら、そんなふうに思いました。

 

平山郁夫さんと言う有名な方と全く知らない状態でこの本を読んだのですが、

こちらも今の自分には心にすっと入ってくるような本でした。

岡野雅行さんの本を読んだ直後だったと言うのもあるのかもしれませんが、

共通点が多々あるというか、この方も絵の「職人」の方で、書いてあることが結構リンクすることが多かったです。

例えば一流に触れる、とか。。。

 

どんなふうにして自分を磨いていくのか、

これは結構漠然としたテーマでなかなかに自分の中で落ちる答えが見つかっていません。

でも平山郁夫さんの「教養」を身に付けることについての考え方には学ぶことが多いです。

それは、何かに役立てようと言う功利的な目的で行うものではないということ。

教養だったり学び直しだったり、世の中今まで以上に勉強ブームが来ていると思います。

私も「何かを学ばなきゃ」と思うのは、少なくともそういった世の風潮もあると思います。

しっかりと教養なるものを身に付けていれば、将来役に立ちそうだからとか、多分そういった気持ちがあるからだと思います。

先の見えない世の中だから、教養身に付けなきゃ!みたいな。

でもその教養の具体的な身に付け方は学校では教わって来なかったし、それを教えてくれる大人もいませんでした。

30代になって少しずつ頑張って本を読むようにしてみても、少し読んだくらいじゃちっとも教養が身に付いてる感じもしないし、一時的にはなんだか頭が良くなった気持ちになってもすぐに内容も忘れているし、

むしろこの読書の時間いる??と思うことも最近ありました。

そんな心持ちだった今、平山郁夫さんのこちらの本からはいろいろなヒントを得た気がします。

何のために教養人を目指すのか。

誰かの固定的な考え方じゃなくて、いろいろな人の考え方を取り入れて、自分なりの考え方をそれなりに持たないといけないなと思いました

 

選ぶ本についても、発見がありました。

少し(出版年が)古そうな本はあまり自分からは選んで読まなかったんですが

今回こちらの2冊を読んで思いました。

 

日々どんどん生活が便利になる変化を感じているから、

古いものはどんどん陳腐化していくような感覚があるんですが、

大事な事は大体一緒なんだなと。

本を選ぶ時も結構最近の本を選びがちです。

書いた人もなんとなく世代的にも近そうな人、遠すぎない人を選びがちというか、あんまり上の世代過ぎると書いてあることが難しいんじゃないかとか、結構そういう先入観がありました。

今の自分の生活だったり、やり方だったり、とにかく「新しいもの」を求めているし、それが良いと思っていろいろやっています。

もちろんそれも大事だと思います。

でも自分に幅を出したいって思ったら、昔のものからも学ぶって結構重要なんだなと。

やっぱり自分にはフィルターがかかってるから、ついつい自分に合いそうなものばかり手に取ってしまうんですよね。

そのフィルターを少しずつ外していくっていうのが多分勉強なんでしょうか。。

うーん…なんか哲学的?